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純正テールランプで車検に落ちた!? 「スモークテール」カスタムは大丈夫? 検査基準厳格化でも車検をクリアする方法は?

くるまのニュース / 2023年9月13日 19時10分

クルマのリアに備わる「テールランプ」は、純正であっても状態によっては車検不合格となることがあるようです。一体どういうことなのでしょうか。

■テールランプもしっかり見られてます!

 夜間や悪天候の走行で、自車の存在を周囲に認識させる目的で「テールランプ」が設置されています。
 
 安全性はもちろんリアビューを印象付けるパーツとあって、LED化やスモーク化などドレスアップ目的でカスタムする人も多いのですが、そういったカスタムのみならず、純正であっても状態によっては車検不合格になるケースがあるようです。

 テールランプについては道路交通法の「保安基準」で規定されており、ランプの色は赤と定められています。

 照明のサイズは15cm以上であること、車両の最外側から40cm以内、地上35cm~150cmに配置すること(2006年以降に生産されたクルマの場合)。

 また光源は5W~30W以下、光度も300cd(カンデラ)以下、それでいて夜間に後方300mの距離から点灯が確認できることが必須条件です。さらに、レンズ表面に損傷がないことも重要です。

 ライト類といえばヘッドライトに意識が行きがちですが、車検時はすべての灯火類が検査されます。現役整備士のF整備士によると、テールランプが基準を満たしているか、破損や大きな損傷がないかを事前に確認しておくべきだといいます。

「ヘッドライトはハロゲンからLEDに交換するなどで気にかけている人も多いでしょうし、実際にリフレクターの形状によるカットラインのズレなど車検対策が必要になることも多いのですが、これはテールランプにも当てはまります。

 最近はテールランプもLEDに交換することが増えており、基準に適合するかどうかは確認が必要になってきています」

 基本的に純正のテールランプはすべて基準に沿って設計されているので、カスタムをしていない人は心配することはありません。

 ただし、純正のテールランプにも関わらず車検で不合格となることもあり、そのほとんどが「整備不良」によるものだといいます。

「もっとも多いのは複数のLEDバルブを使用したテールランプの電球切れです。たとえばトヨタ『プリウス』(3代目・先々代)では6個のLEDを使用していますが、そのうち1つでも切れていたら車検は通りません。

 同様に、LEDの特性として徐々に光が弱くなっていく光量不足で落とされるケースもあります。

 よく街で、片側だけテールランプが球切れで点灯していないクルマを見かけますが、そのまま走行を続けていると、整備不良として取り締まりの対象になることもあります」(F整備士)

 ヘッドライトは夜間走行で見えるため球切れなどを把握しやすいのですが、テールランプの球切れは気づきにくいもの。夜間走行後に駐車場ですぐにエンジンを切らず、テールランプが正常に点灯しているかを確認することも必要になりそうです。

 また、ドレスアップ目的で、スモークタイプやクリアタイプへとテールランプを交換する人もいますが、スモークタイプのテールランプカバーを取り付けたままでは、整備不良や車検時に光量不足と判定されることもあるといいます。

「スモークタイプのテールランプは条件を満たせば違法ではないのですが、スモークが濃過ぎて夜間の視認性が基準を満たしていない場合などはNGになるようです」

 では、テールランプで人気のクリアタイプはどうでしょうか。

「クリアタイプも車検時にはリフレクターの追加などで合格するケースもありますが、正規ディーラーなどでは確実に通せる保証がないため敬遠する傾向があるようです」(F整備士)

※ ※ ※

 球切れや光量不足だけでなく、ちょっとした接触事故でテールランプカバーが破損したままの状態や、大きな傷が入ったままでも不合格になってしまいます。

 さらに、劣化が進んで赤が朱色のようになっているテールランプもNGになることがあります。

 最近は車検での検査基準がかなり厳格化されてきているので、古いクルマに乗っていて、テールランプにヒビが入ったり劣化して変色している場合、車検前に交換することをお勧めします。

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