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オリーブオイル、5月に大幅値上げ 地球温暖化や南北問題も影響

J-CASTトレンド / 2024年3月10日 12時0分

オリーブオイルが「超高級品」になるかも?

オリーブオイルが2024年5月から値上げになる。大手メーカーは22年から4回目の値上げだ。主産地のスペインなど地中海沿岸地方で干ばつが続き、オリーブが不作になっていることが原因だという。今回は値上げ幅が大きいので、多方面に影響が出そうだ。

業務用は6~8割の値上げ

日清オイリオグループは2月28日、家庭用オリーブオイル22品を5月1日納品分から値上げすると発表した。時事通信によると、取引先への販売価格を23~64%引き上げる。業務用オリーブオイル8品も6~8割値上げする。

小麦粉や食用油の製造販売大手、昭和産業も2月29日、家庭用と業務用のオリーブオイルを5月1日納品分から1キロあたり950円以上値上げすると発表した。

値上げの理由として、両社ともオリーブ主産地の欧州で、熱波や干ばつにより記録的な不作となっていることを挙げている。

前回、23年10月の値上げの場合、日清オイリオグループは販売価格で10~26%の値上げ。昭和産業は、納品価格で1キロあたり320円以上値上げだった。この時と比べると、今回は値上げ幅が大きい。

家庭用は5割アップ

「いつも使っているオリーブオイルが最近、大幅に値上がりしたのでびっくりしていたら、また値上げですか・・・」

東京都板橋区の主婦(66)はため息をつく。家庭用のオリーブオイルとして人気がある日清オイリオグループの「BOSCOエキストラバージンオリーブオイル」(456グラム)は、50%の値上げが予定されている。

業務用オリーブオイルは「6~8割の値上げ」というから、尋常ではない。イタリアンレストランなどでは値上げを強いられるところも出てきそうだ。外食レストランのサイゼリヤでは、店内で「エクストラ・バージン・オリーブオイル」(500ミリリットル)を販売しているが、すでに2月21日、850円から1200円に値上げしている。日経新聞によると、仕入れコストの高騰などによるという。

この2年ほど国内では食品の値上げが続いているが、今回のオリーブオイルの上げ幅は、群を抜いている。横浜税関によると、日本のオリーブオイルの輸入量は、1988 年と2022 年を比較すると、数量で20.7倍、金額で36.9倍に増えている。オリーブオイルを使う食生活は、すでに日本人にも定着しているだけに、今回の大幅値上げの影響は大きい。

やがて「超高級品」に?

オリーブオイルの値上げには、いくつもの理由があるという。国際政治学者の六辻彰二さんは2023年12月16日、「Yahoo!―個人」で、「オリーブオイルが超高級品になる日――価格高騰が長期化しかねない4つの理由」と題して詳しく解説している。

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